DAOって何がうれしいの?
Author:shunichiro_crypto
DAOについて調べて、自分なりにわかりやすくまとめてみました。難しい説明は博識のかたに任せて、なるべく理解しやすくすることを目指しました。
本稿の対象者:
中学生以上
DAOが解決する課題
わかりやすい例
例えば学校で、学園祭の催し物をクラスで決めることになったとしましょう。皆さんはどのように決めていますか? 誰かが手を上げて意見を言いますか?紙に書いて集めますか?たくさんの意見の中から、どうやって一つを選んでいますか?全員で投票しますか?そこに先生の意見は入りますか?
ルールがあるようで、ルールがない。生徒が自分たちで決めるようで、先生が止めたりする。そういうあやふやな状態を無くして、決められたルールに則って物事を決められるようになる。それがDAOです。
他の例
例では学校のクラスでの催し物を出しましたが、人が集まって組織を作り、何かを決めて実行するというものは、思ったよりもたくさんあります。
わかりやすいのは会社です。会社は社長さんや役員さんのような偉い人がいて、その人たちが会社の大事なことを決めています。学校の保護者の人たちも、PTAの中から会長や副会長を決めてその人たちが議決権という権利を使って物事を決めています。自分の家がある自治会だったり、参加している部活だったりと、自分の身の回りにもたくさんの組織があって、何かを決めて実行しています。
上手くいっているときは良いのですが、意見が合わなかったりすると、誰の意見を尊重してよいのかが難しい時があり、うまく決められない、決めても後で遺恨が残る、ということがあります。
DAOがどのように課題を解決するのか
DAOでは、何かを提案して決める、ということを自動的に行われるようにすることで、上に書いたような課題を解決します。 最初の例を使って、どのように解決されるのかを見てみましょう。
学校のクラスの全員が使える、投票アプリのようなものがあるとしましょう。 今度のクラスの催し物は何にするか、募集がかかります。クラスのみんながそれぞれで好きな案を出し、そのあとでどれを選ぶかを投票します。 そこで決まったものが、クラスの催し物です。
おや、ぱっと見た感じだと、最初と殆ど同じように見えますね。一体何が違うのでしょうか。
例えば、意見を出す時間、投票をする時間があらかじめ決められており、延長戦などがありません。(だと思ってますが、違っていたら教えてください) 先生や議長(学級代表、でしょうか)が誰かの意見をひいきにして決めてしまったりすることもありません。もっと言うと、先生や議長がいなくても決められます。先生や議長という役割がいらなくなるのです。(もちろん実際の学校では、いてもらわないと困りますが)
どうでしょう。何がそんなに嬉しんだろう、と思うでしょうか。 確かに、30人くらいのクラスだとあまり変わらないように見えるかもしれません。では、これを学年全体で出来るでしょうか。学校全体だとどうでしょう。 100人、1000人、10000人と人数が増えても同じように出来る、というのも、DAOの仕組みの良さなのです。
また、学校全体だと、例えば生徒会が先生と何かを決めていることもあったりします。DAOだとそのようなことも起こりません。何が議論されて何が決まったのか、それが結果だけでなく議論の過程も誰でも見ることができるのです。
まとめ
DAOが何を解決するのか、何がうれしいのかをまとめるとこうなりました。
あらかじめ決められたルールで物事が決められる
物事を決めるための議長のような人がいらなくなる
なにが議題になって決まったのかを、全員が知ることができる
人数が多くても大丈夫
以上です。初心者なりに調べて纏めましたので、ご指摘ありましたらコメントいただけると僕が喜びます。