はじめに
Author:Hideto
ブロックチェーン、仮想通貨、NFTをある程度知る人であればDAOという言葉を最近よく耳にするのではないでしょうか。私自身もDAOという言葉をよく聞くのですが、それらは断片的な情報であることが多く、大きな視点でDAO見れていなのではないかと思いました。ここではブロックチェーンベースのDAOの概要を簡単にまとめてみます。
DAOという名前
DAOとはDecentralized Autonomous Organizationの頭文字を取ったもので日本語では自律分散型組織と訳せます。DAOは日本語では「ダオ」や「ディーエーオー」と読まれることが多いようです。
DAO(自律分散型組織)の特徴
まず従来の組織(例えば会社など)は契約書によって個々が組織の一員になることに合意します。そして組織としての大きな意志決定は中央にいる人や組織(会社では取締役など)が行います。 一方、DAOにおいてはブロックチェーン上のスマートコントラクトにより作り出されたコイン/トークンやNFTなど、ガバナンストークンと呼ばれるものを所持することで組織の一員となることが多いようです。そのスマートコントラクトをベースに、分散した主体が自律的に組織を形成し意志決定を行っていきます。DAOにおいては権力を持った中央が存在せず、組織の運営は、スマートコントラクトのルールに基づき個々が主体的に合意形成を行います。
DAOの分類
DAOは大きく分け、経済的利点を追求するDAOと社会的利点を追求するDAOに分けられる。細かく分けると以下のようなものがあります。
Investment DAO
プロジェクトへの共同出資を目的とした営利目的のDAO(経済的利点追求DAOの代表例) 例:BitDAO, theLAO
Grants DAO
寄付された資金の使用用途を決定するためのDAO(社会的利点追求DAOの代表例) 例:Uniswap Grants, Compound Grants, Aave Grants
Collector DAO
NFTなど何かのモノを共同で収集するために集まった組織 例:PleasrDAO, Flamingo
Social DAO
組織メンバー間で同じ価値観を共有するための組織 例:BAYC, FWB, Proof of Humanity
Media DAO
ニュースやコンテンツを提供するために作られたDAO 例:BanklessDAO, Forefront
その他のDAO
DAO Operating Systems Protocol DAO Service DAO など
DAOの歴史
Bitcoinはスマートコントラクトやガバナンストークンが用いられているわけではありませんが非中央集権的に動くDAOと言うことができます。その点ではブロックチェーンベースのDAOは2009年のBitcoinから始まったと考えられます。他方、スマートコントラクトベースのDAOで言うと、2016年にはEtherium上で初めてのDAOである「The DAO」のプロジェクトが始まりました。このThe DAOがDAOの起源(Genesis DAO)と呼ばれることも多いようです。そこ以降、より活発にDAOによる組織形成が目指されるようになりました。
ICエコシステムでのDAO
また、ICエコシステムでもDAOという言葉を聞くことが多くなってきましたが、NnsDAOはその中でも積極的にDAOを作っているプロジェクトの1つであり注目されており、今後の成長に期待できます。
おわりに
DAOの概念はブロックチェーンやスマートコントラクトの発展に伴ないここ近年に議論が活発になっているため、まだまだ議論の余地がある部分も多いようです。ぜひ、これをご覧の皆様と一緒にDAOについて学んでいければと考えております。
NnsDAO
上記でも簡単にご紹介しましたが、ICでNnsDAOがDAOのプロジェクトを進めています。以下のリンク先などチェックしてみてください。
Medium: https://nnsdao.medium.com/
Telegram: https://t.me/NnsDaos
Discord: https://discord.gg/UTZvcDkeDr